「誰でも簡単にAを実現して成功する方法」という本があれば、その本の売れ行きは
「どうしてもAを実現できない人の数」というBBSスレッドの書き込み数に等しい。
そんなことをふと思いました。
つまり、多くの人に支持されるために最も手っ取り早い方法は、
多くの人が抱える悩みに共感してあげて、解決してあげることなのです。
これに対して技術書や専門書はニッチな悩みに応えることが目的の本であるため、
売れ行きもニッチ戦略をとらざるを得ないのでしょう。
それを踏まえて書店の店頭を覗いてみると、ビジネス書や自己啓発書のベストセラーというものは、
そのメソッドを今必要としている人がどれだけ多いのかを物語っていることがわかります。
しかし私は多くの成功法則本には書かれていないが、成功法則を実行してみる前に大切な、
ある一つの身につけるべき力の存在に気が付きました。
それは、どんなくだらないことでも、たとえ下品なことでもいいから、
自分はその分野ではそうそう負けない、周りに敵がいなくなるレベルまで突き抜けることです。
そして突き抜けるために大切なことは、とにかく無我夢中でがむしゃらにそれをやり続けること。
やれ「10000時間の法則」だの「100人に1人を3つ掛け合わせて100万人に1人の人材」だの、様々な成功法則がまことしやかに巷では語られています。
ですが、そんなことはまず突き抜けてから考えるべきです。
成功者が語る成功哲学には、成功者の目線の高さとその辺の凡人の目線の高さのギャップを埋める方法が、書かれていないものがほとんどです。
しかしこの目線の高さのギャップを埋める方法こそが、まず何か一つ以上の分野で突き抜けることなのです。
突き抜ければ、少なくともその分野の中では凡人ではなくなります。
むしろ、凡人と呼ばれるレベルから抜け出したときが突き抜けられたときと言えるでしょう。
努力次第ではその分野の第一人者にもなれるでしょうから、そこからの展開では社会的・経済的大成功もあり得ます。
というわけでこの「突き抜ける力」、なるべく多くの方に身に着けてほしいものではありますが、
何事も無難に流してやり過ごすような、消化試合人生なんてゾッとする、という方には特に必須のスキルでしょう。
突き抜けることさえできれば、その先にはビジネスやキャリアにおいて数え切れないほど様々な可能性があなたを待っています。