ITエンジニアのみなさん、テキストエディタは使っていますか?なんて、聞くまでもありませんよね。
VimやEmacsをはじめ、最近ではAtomやVisual Studio Codeなど様々なテキストエディタが壮絶なシェア争い、贔屓争いのバトルを繰り広げいていますが、その中で「このテキストエディタこそが至高」という結論を出そうとすることはナンセンスではないか、というのが今回の記事の趣旨です。
そもそも各種テキストエディタによって得手不得手が異なるわけで、例えばSSH接続でちょろっとhttpd.confを編集するにはVimが手っ取り早い場面が圧倒的に多いですし、厳密にはテキストエディタではありませんがEclipseなどのIDEには、立ち上げの重さや食われてしまうメモリ容量などを犠牲にしてでも活用したい場面がどうしてもあります。
たとえば私の愛用するVisual Studio Codeでは、なかなか覚えきれない量のキーボードショートカット(キーバインド)があります。相棒エディタを手放しで賞賛して他のエディタをディスる暇があれば、いつまでもいちいちCtrl+Shift+Pでコマンドパレットを呼び出すのではなく、それらを少しでも多く覚えていったほうがよほど有意義でしょう。
自分が使っているものとは異なるテキストエディタのユーザーを「異教徒め!!」と罵るのは簡単ですが、ITエンジニアのみなさんが特定のテキストエディタを贔屓にするにはそれ相応の様々な理由があってのことです。
「テキストエディタは○○○こそ至高」と決めつけて、たとえば匿名のネット掲示板あるいは半匿名のネットコミュニティなどで、お互いの事情も知らない相手のエンジニア(場合によっては、エンジニアではないかもしれませんが)と優劣を争うより、「なぜあの人は自分とは違うこのテキストエディタを愛用するのだろう?自分が使っている〇〇よりも優れている点が何かあるのだろうか?」と色々なテキストエディタを試してみるのはいかがでしょうか。
そうすればきっと、様々なテキストエディタが存在する中でそれぞれの適材適所がわかり、あなたの開発ライフもより色彩豊かなものとなっていくことでしょうから。